俺たちの妹・2
「じゃぁ、買ってくるよ。みぃはここで待ってて?」

注文カウンターを見ると凄い人混みで、みぃには近づいて欲しくなかった。

「…………うん。ありがとう」

みぃも注文カウンターに視線をやり、苦笑い……





「みぃちゃんってさ……高校の頃から思ってたんだけど、儚い感じがするよね」

注文カウンターに向かう途中、楓が呟いた。

「あんまり体が丈夫じゃないから、そう思われる事が多いかな……」

「そうなんだね。実際どんな感じなの?」


楓はみぃの事を知ってどうしたいんだろう……


「イヤ、これからも葵とは仲良くしたいから、友達の彼女として把握したいだけだから」

楓は俺の考えてる事が分かったのか、焦って言葉を続けた。


「俺の方こそごめん……みぃの周りにはさ、好意的な人が寄ってこなかったりもするから。深山さんみたいに……」

「そっか……新しく友達作る時にあんまりいい思いしたことないんだね」

「見下される事もあるみたいだから…」
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