この俺が幽霊に恋をした!?


過去を振り返っていた俺はペタペタと少しずつ近づいてくる足音に、無意識のうちに握り締めていた拳の力を緩める。

「お帰りバカ真琴。
昨日より少しだけ遅かっ ―」

玄関までやってきたのは萌絵。

彼女の澄んだ瞳が俺の後ろにいる人物を捉えた。

あー……
そいや、こいつらいるってこと忘れてた。


「あれ、来栖の妹か?」

でも確か兄弟いないんだったよなー、と首を傾げる吉原。

「いや……なんつーか、その……」

幽霊なんです、とは流石に言えない。


「バカ真琴。誰よこのオトコ女みたいな人」

びしぃっと指をさしてる萌絵。
しかもオトコ女って……失礼すぎだろ。
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