この俺が幽霊に恋をした!?


「何もないよ。ただ、暑いからかな?」

「そうか。熱中症とか?気を付けなきゃな」


確かに暑いもんなー、と手でパタパタする彼女。

「じゃあもう1回だけ説明するぞ」

「悪いな吉原」

チラリと彼女の後ろにいる幽霊を見ると、
千草玲斗は顔の前で手を合わせて「ごめん」
と謝ってきた。


「気にしなくていいぞ。ここは――」

ああ、彼女はなんて優しいんだろう。
まるで女神みたいだ。

その女神のごとき彼女の隣ではすっかり疲れ果てたのか、萌絵が寝息を立てていた。


それから18時まで勉強を教えてもらい、
吉原を家まで送ってからその日の勉強会は終了となった。
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