ウェディングロマンス~誓いのキスはふたりきりで~
そして、中谷さんのメールに書かれていた内容は、私の狙いとも座談会の意図ともそれほど外れはしない無難で優等生的な回答。
でも、読み進めるうちに私にはその一文が引っ掛かった。
『二十五歳の時、私は今までで最大のミスを犯しました。落ち込んで、自信を失って、仕事を辞めようと思い詰めていました。
そして、あの時別の道が切り拓けていたならば、今こうして座談会に参加することはなかったと思います』
それは、『自分にとっての転機』に対しての返事だった。
私が手に入れたプロフィールでは、中谷さんは入行当時から本店プライベートバンキング室の所属で、二年目でFP資格を取得。
同時に個人富裕層を顧客に持って、着々とキャリアを重ねて来た人。
中谷さんは転機として、FP資格取得を挙げるんじゃないか、って思っていた。
だからこそ。
彼女がそんな大きなミスを犯して、本気で仕事を辞めようと思った過去がある、そしてそれを話そうとしているのは意外だった。
質問事項への回答は、座談会メンバーに委ねている。
お伺いを立てられはしたけど、彼女が何を答えにしてもそれを止める権利は私にない。
だから。
『中谷さんにとって大事なお話を聞かせていただけること、とてもありがたく、楽しみにしています』
と、私は彼女に返事をした。
でも、読み進めるうちに私にはその一文が引っ掛かった。
『二十五歳の時、私は今までで最大のミスを犯しました。落ち込んで、自信を失って、仕事を辞めようと思い詰めていました。
そして、あの時別の道が切り拓けていたならば、今こうして座談会に参加することはなかったと思います』
それは、『自分にとっての転機』に対しての返事だった。
私が手に入れたプロフィールでは、中谷さんは入行当時から本店プライベートバンキング室の所属で、二年目でFP資格を取得。
同時に個人富裕層を顧客に持って、着々とキャリアを重ねて来た人。
中谷さんは転機として、FP資格取得を挙げるんじゃないか、って思っていた。
だからこそ。
彼女がそんな大きなミスを犯して、本気で仕事を辞めようと思った過去がある、そしてそれを話そうとしているのは意外だった。
質問事項への回答は、座談会メンバーに委ねている。
お伺いを立てられはしたけど、彼女が何を答えにしてもそれを止める権利は私にない。
だから。
『中谷さんにとって大事なお話を聞かせていただけること、とてもありがたく、楽しみにしています』
と、私は彼女に返事をした。