ウェディングロマンス~誓いのキスはふたりきりで~
だけど……。
今バリバリに働いている中谷さんがそこまで言う大きなミスって何だろう。
そう疑問を抱いた時、『二十五歳』って年齢と『別の道』って言葉がにリアルに私の胸に突き刺さった。
二十五歳。三年前。
その時まで、中谷さんは響さんと付き合っていたはずだった。
そこに気付いてしまったら、気になって仕方なかった。
もしかして……中谷さんが響さんに逆プロポーズした理由もそこにあったんじゃないかな。
そう感じた私は、悩んだ挙句、美砂子に相談した。
財務部に所属する美砂子は、仕事柄、銀行でも経営部門の知り合いが多い。
知ろうとすれば意外とトップシークレットにも近付けてしまったりする。
美砂子は私の為にそれを探り出してくれたって訳だ。
「正直なところ、座談会で社内報に載るってわかってるのに、軽く話せるような内容じゃないと思う。
中谷加奈子さんが三年前に犯したのは、銀行レベルで損害を被る怖れのあった『最大のミス』らしいよ」
オフィスからほど近いカフェレストランで向き合った私に、美砂子は周りを気にしながら声を潜めた。
「投資信託絡みのミスでね。大口顧客からのクレーム、損害賠償にまで発展しかかったんだって。
結局弁護士間に入れて示談って形になって、マスコミでもそこまで騒がれずに済んだんだけど……。
それはめぐの方が詳しくない? 私達が入行当初のことだけど」
「そ、そう言えばその時期にマスコミ対策チームの人が凄いバタバタしてた記憶が……。
え? それが中谷さんの『ミス』なの!?」
今バリバリに働いている中谷さんがそこまで言う大きなミスって何だろう。
そう疑問を抱いた時、『二十五歳』って年齢と『別の道』って言葉がにリアルに私の胸に突き刺さった。
二十五歳。三年前。
その時まで、中谷さんは響さんと付き合っていたはずだった。
そこに気付いてしまったら、気になって仕方なかった。
もしかして……中谷さんが響さんに逆プロポーズした理由もそこにあったんじゃないかな。
そう感じた私は、悩んだ挙句、美砂子に相談した。
財務部に所属する美砂子は、仕事柄、銀行でも経営部門の知り合いが多い。
知ろうとすれば意外とトップシークレットにも近付けてしまったりする。
美砂子は私の為にそれを探り出してくれたって訳だ。
「正直なところ、座談会で社内報に載るってわかってるのに、軽く話せるような内容じゃないと思う。
中谷加奈子さんが三年前に犯したのは、銀行レベルで損害を被る怖れのあった『最大のミス』らしいよ」
オフィスからほど近いカフェレストランで向き合った私に、美砂子は周りを気にしながら声を潜めた。
「投資信託絡みのミスでね。大口顧客からのクレーム、損害賠償にまで発展しかかったんだって。
結局弁護士間に入れて示談って形になって、マスコミでもそこまで騒がれずに済んだんだけど……。
それはめぐの方が詳しくない? 私達が入行当初のことだけど」
「そ、そう言えばその時期にマスコミ対策チームの人が凄いバタバタしてた記憶が……。
え? それが中谷さんの『ミス』なの!?」