ウェディングロマンス~誓いのキスはふたりきりで~
清水さんのあの言い方といい、同期とはいえそれほど親しくないんだろうな、と私でも簡単に想像出来た。
「……『奥様』らしい挨拶しろって」
「……ったく、アイツ……」
小さな声でそれだけを答えた私に、響さんはやっぱり不機嫌そうにクシャッと髪を掻き上げた。
「萌みたいに大人しくて純粋な女をからかうのが趣味の悪趣味な男だから、次に会っても相手しなくていいからな」
一言素っ気なくそう言って、響さんはドアノブをゆっくり捻った。
カチャッと音がして、寝室のドアが開く。
中に一歩足を踏み出してから立ち止まって、響さんはもう一度私を振り返った。
「……萌」
「はい」
「……今週の土曜日、暇か?」
「え? ……あ」
突然の質問に、一瞬素できょとんと首を傾げた。
そして、ああ、と思い出して、ポンと手を打った。
「そうだ、お夕食作るって私宣言しましたよね。響さん、何が好きですか? 教えて下さい」
話題が変わったことにホッとして、私はニッコリ笑って立ち上がった。
一人分だけ用意した夕食はまだ半分以上お皿に残っているけど、なんとなくお腹がいっぱいで、シンクに食器を片付ける。
そうして、答えを求めて響さんを振り返った。
「……『奥様』らしい挨拶しろって」
「……ったく、アイツ……」
小さな声でそれだけを答えた私に、響さんはやっぱり不機嫌そうにクシャッと髪を掻き上げた。
「萌みたいに大人しくて純粋な女をからかうのが趣味の悪趣味な男だから、次に会っても相手しなくていいからな」
一言素っ気なくそう言って、響さんはドアノブをゆっくり捻った。
カチャッと音がして、寝室のドアが開く。
中に一歩足を踏み出してから立ち止まって、響さんはもう一度私を振り返った。
「……萌」
「はい」
「……今週の土曜日、暇か?」
「え? ……あ」
突然の質問に、一瞬素できょとんと首を傾げた。
そして、ああ、と思い出して、ポンと手を打った。
「そうだ、お夕食作るって私宣言しましたよね。響さん、何が好きですか? 教えて下さい」
話題が変わったことにホッとして、私はニッコリ笑って立ち上がった。
一人分だけ用意した夕食はまだ半分以上お皿に残っているけど、なんとなくお腹がいっぱいで、シンクに食器を片付ける。
そうして、答えを求めて響さんを振り返った。