ウェディングロマンス~誓いのキスはふたりきりで~
マンションの駐車場から、左に向けて発進する。
響さんは、愛車のアルファードを湾岸線に向けて走らせた。
カーステレオからは、響さんの好きなバンドの音楽が流れている。
最初は軽快でアップテンポな曲だったけど、今流れているのはポップ調の可愛い曲だ。
大きく開けた窓からは、爽やかな秋の風が吹き込んでくる。
ほんの少し潮の香りが混じっていて、私は窓の外の景色に目をやりながら大きく深呼吸した。
「……気持ちいい~」
思わずそう声を漏らすと、運転席で響さんがクスクス笑っていた。
「なんだ、ご機嫌だな。さっきまでのウダウダした萌はどこに行ったんだか」
「す、すみません」
慌てて前を向いて、シートに真っ直ぐ座り直した。
「別にいいから、お前は子供みたいにはしゃいでろ」
からかうような声に少しだけ唇を尖らせて、私は運転する響さんの横顔を眺めた。
陽射し除けのサングラス。
いつもと違って無造作に散らしただけの焦茶色の髪が、吹き込む風に揺れている。
ザックリしたニットは少し肩口が広くて、鎖骨がチラチラして妙に色っぽい。
カジュアルな服装で、なんだかいつもと違う印象。
大人っぽくてセクシーで、妙に落ち着かない気持ちになる。
「……何? ジロジロと」
私の不躾な視線がバレバレだったのか、響さんはサングラスの奥の瞳を横に流して私に向けた。
響さんは、愛車のアルファードを湾岸線に向けて走らせた。
カーステレオからは、響さんの好きなバンドの音楽が流れている。
最初は軽快でアップテンポな曲だったけど、今流れているのはポップ調の可愛い曲だ。
大きく開けた窓からは、爽やかな秋の風が吹き込んでくる。
ほんの少し潮の香りが混じっていて、私は窓の外の景色に目をやりながら大きく深呼吸した。
「……気持ちいい~」
思わずそう声を漏らすと、運転席で響さんがクスクス笑っていた。
「なんだ、ご機嫌だな。さっきまでのウダウダした萌はどこに行ったんだか」
「す、すみません」
慌てて前を向いて、シートに真っ直ぐ座り直した。
「別にいいから、お前は子供みたいにはしゃいでろ」
からかうような声に少しだけ唇を尖らせて、私は運転する響さんの横顔を眺めた。
陽射し除けのサングラス。
いつもと違って無造作に散らしただけの焦茶色の髪が、吹き込む風に揺れている。
ザックリしたニットは少し肩口が広くて、鎖骨がチラチラして妙に色っぽい。
カジュアルな服装で、なんだかいつもと違う印象。
大人っぽくてセクシーで、妙に落ち着かない気持ちになる。
「……何? ジロジロと」
私の不躾な視線がバレバレだったのか、響さんはサングラスの奥の瞳を横に流して私に向けた。