ウェディングロマンス~誓いのキスはふたりきりで~
慌てて目を逸らすと、ハンドルに置かれた響さんの左手が視界に入った。
その薬指に私とお揃いの、マリッジリングがしっかり嵌められているのを見つけて、私は無意識に自分の左手を押さえた。
なんだか、ドキドキする。
こんな素敵な人を、私の物って言ってるみたいで、後ろめたい気分にもなる。
それなのに誇らしいくらい幸せで、自分でもどうしていいかわからなくなる。
萌、と、短く呼ばれて、ドキッとして身体を震わせた。
慌てて、はい、と返事をすると、響さんが軽く不審そうに首を傾げた。
「さっきから、なんだよ」
「な、なんでもないです」
「……? まあいいや。そろそろどっかでメシにしよう。何食べたい?」
「あ……」
そう言われて、もう一度窓の外に目を遣った。
お台場のショッピングモールが、通りの両側に並んでいるのが見える。
都内でも有名な観光スポットは、カップルや家族連れで賑わってる。
平日のオフィス街以上に人目に晒されそうで、私は一瞬返事を躊躇った。
私の返事を待っていた響さんが、フッと息をついた。
「萌」
「……はい」
「お前がオフィスでなんて言われてるかは、俺も知ってる」
いきなりサラッとそう言われて、私は一瞬なんて返事をしていいかわからなかった。
「……ごめん」
そんな私に、響さんが短く謝る。
謝られたことに驚いて、私は反射的に顔を上げて響さんの横顔を見つめた。
その薬指に私とお揃いの、マリッジリングがしっかり嵌められているのを見つけて、私は無意識に自分の左手を押さえた。
なんだか、ドキドキする。
こんな素敵な人を、私の物って言ってるみたいで、後ろめたい気分にもなる。
それなのに誇らしいくらい幸せで、自分でもどうしていいかわからなくなる。
萌、と、短く呼ばれて、ドキッとして身体を震わせた。
慌てて、はい、と返事をすると、響さんが軽く不審そうに首を傾げた。
「さっきから、なんだよ」
「な、なんでもないです」
「……? まあいいや。そろそろどっかでメシにしよう。何食べたい?」
「あ……」
そう言われて、もう一度窓の外に目を遣った。
お台場のショッピングモールが、通りの両側に並んでいるのが見える。
都内でも有名な観光スポットは、カップルや家族連れで賑わってる。
平日のオフィス街以上に人目に晒されそうで、私は一瞬返事を躊躇った。
私の返事を待っていた響さんが、フッと息をついた。
「萌」
「……はい」
「お前がオフィスでなんて言われてるかは、俺も知ってる」
いきなりサラッとそう言われて、私は一瞬なんて返事をしていいかわからなかった。
「……ごめん」
そんな私に、響さんが短く謝る。
謝られたことに驚いて、私は反射的に顔を上げて響さんの横顔を見つめた。