ウェディングロマンス~誓いのキスはふたりきりで~
「響さん……」
「ほら、早く上がって来い」
その声に導かれるように、私は足に力を籠めて階段を昇った。
そして、手を伸ばして響さんの腕に掴まって、最後の一段を昇り切る。
響さんと並んで立って、私は手を引っ込めようとした。
それより一瞬早く、響さんの手に力が籠った。
思わず見上げると、響さんは私の手を握ったまま、スッと背を向けて先に歩き始めた。
手を繋いで歩いている格好になって、嫌でも心臓がヒートアップする。
それでもこの手を離したくなかったから、私は俯いて黙ったままその後を歩いた。
「萌」
静かに私を呼ぶ声。
火照った頬を夕陽で誤魔化したまま、私は小さく返事をした。
「またこうやって……デートしような」
「っ……」
サラッと言われた言葉に、鼓動が跳ねる。
繋いだ手が一瞬震えて、それはきっと響さんにも伝わってしまったはず。
なのに響さんは、私の手を握る力をキュッと強めた。
「別に、おかしいことじゃないだろ。もっと一緒にいろんなとこ行こう」
「……はい」
返事をしながら、なんとも言えない甘酸っぱい気持ちが胸に湧き上がっていた。
傍から見たら、どんなにウブに見えるんだろう。
これでも私達結婚してるのに。
高校生の初デートみたいな一日を過ごして、赤面するなんて笑われる。
こんなことでドキドキしてる自分に、むしろ罪悪感すら覚えた。
私が恋に不慣れだから。サラッと大人っぽく受け流せないから。
響さんが向けてくれる優しさに、いちいち反応してしまう。
こんな私は、未熟者だ。
「ほら、早く上がって来い」
その声に導かれるように、私は足に力を籠めて階段を昇った。
そして、手を伸ばして響さんの腕に掴まって、最後の一段を昇り切る。
響さんと並んで立って、私は手を引っ込めようとした。
それより一瞬早く、響さんの手に力が籠った。
思わず見上げると、響さんは私の手を握ったまま、スッと背を向けて先に歩き始めた。
手を繋いで歩いている格好になって、嫌でも心臓がヒートアップする。
それでもこの手を離したくなかったから、私は俯いて黙ったままその後を歩いた。
「萌」
静かに私を呼ぶ声。
火照った頬を夕陽で誤魔化したまま、私は小さく返事をした。
「またこうやって……デートしような」
「っ……」
サラッと言われた言葉に、鼓動が跳ねる。
繋いだ手が一瞬震えて、それはきっと響さんにも伝わってしまったはず。
なのに響さんは、私の手を握る力をキュッと強めた。
「別に、おかしいことじゃないだろ。もっと一緒にいろんなとこ行こう」
「……はい」
返事をしながら、なんとも言えない甘酸っぱい気持ちが胸に湧き上がっていた。
傍から見たら、どんなにウブに見えるんだろう。
これでも私達結婚してるのに。
高校生の初デートみたいな一日を過ごして、赤面するなんて笑われる。
こんなことでドキドキしてる自分に、むしろ罪悪感すら覚えた。
私が恋に不慣れだから。サラッと大人っぽく受け流せないから。
響さんが向けてくれる優しさに、いちいち反応してしまう。
こんな私は、未熟者だ。