ウェディングロマンス~誓いのキスはふたりきりで~
「夕食も外で取ってから帰るか?」
響さんの言葉を胸に沁み入らせてから、なんとなく凪いだ海を見つめた。
なんだか、予期せず本当のデートみたいになってしまった。
すごく楽しかったしドキドキしたし、正直このままで帰りたくないな、って思ってしまった。
変なの。同じ家に帰るんだから、帰ってからだって響さんと一緒なのに。
外で過ごす時間は家にいる時とは全然違くて、本当に夢みたいだったから。
だからこそ、私は自分の中で分別をつける。
「……今日は、手抜きしてもいいですか?」
そう言った私を、響さんがゆっくり振り返った。
「お惣菜買って帰って、お酒飲みたいです」
「了解」
私の返事を聞いて小さく肩を竦めると、響さんは近くの階段から遊歩道に向かって行く。
私もこの『デート』を終わらせるべく、黙ってその後に従った。
「萌」
階段を昇りながら、響さんが私を呼ぶ。
「はい」
返事をしながら、私はその背中を見上げた。
「……お前は気詰まりだったかもしれないけど、俺は今日楽しかったよ」
静かに告げる言葉にドキッとして、私は階段の途中で足を止めた。
昇り切った響さんが、ゆっくり私を見下ろした。
「本当に、楽しかった」
どこかはにかんだ笑みを浮かべて、私に真っ直ぐ左手を差し伸べてくれる。
その手の薬指にマリッジリングが夕陽を受けてキラッと光って、私の胸になんとも言えない思いが込み上げて来る。
響さんの言葉を胸に沁み入らせてから、なんとなく凪いだ海を見つめた。
なんだか、予期せず本当のデートみたいになってしまった。
すごく楽しかったしドキドキしたし、正直このままで帰りたくないな、って思ってしまった。
変なの。同じ家に帰るんだから、帰ってからだって響さんと一緒なのに。
外で過ごす時間は家にいる時とは全然違くて、本当に夢みたいだったから。
だからこそ、私は自分の中で分別をつける。
「……今日は、手抜きしてもいいですか?」
そう言った私を、響さんがゆっくり振り返った。
「お惣菜買って帰って、お酒飲みたいです」
「了解」
私の返事を聞いて小さく肩を竦めると、響さんは近くの階段から遊歩道に向かって行く。
私もこの『デート』を終わらせるべく、黙ってその後に従った。
「萌」
階段を昇りながら、響さんが私を呼ぶ。
「はい」
返事をしながら、私はその背中を見上げた。
「……お前は気詰まりだったかもしれないけど、俺は今日楽しかったよ」
静かに告げる言葉にドキッとして、私は階段の途中で足を止めた。
昇り切った響さんが、ゆっくり私を見下ろした。
「本当に、楽しかった」
どこかはにかんだ笑みを浮かべて、私に真っ直ぐ左手を差し伸べてくれる。
その手の薬指にマリッジリングが夕陽を受けてキラッと光って、私の胸になんとも言えない思いが込み上げて来る。