ウェディングロマンス~誓いのキスはふたりきりで~
「あれ、萌ちゃんだ。向かい側、空いてる?」
混雑のピークを過ぎた社食で、企画の日程を考えながら箸を握っていた私に、そんな声が掛けられた。
どうぞ、と言いながらなんとなく顔を上げると、私の正面の椅子を引いて座る清水さんの姿が目に入った。
私の視線に気づいて、清水さんはニッコリ笑う。
そして、大きく手を伸ばして、お~い!!と声を張り上げた。
つられてその方向に目を向けて、私はギョッと目を丸くした。
「倉西、こっち!」
清水さんの大声に気付いて、トレーを持った響さんがこっちに向かって来る。
そして、少し手前で私の姿を目にして、一瞬足を止めた。
「萌?」
「ほら、何してんだよ。早く食って戻らないと」
「……ああ」
明るく手招きする清水さんに響さんは少しだけ息を吐いて、再びこっちに向かって来た。
そして、清水さんの隣に座る。
響さんがその身に受けていた注目が、伝播するように私にも向けられる。
さっきまで気にならなかったのに、一気にいろんな視線を感じて、私は肩を強張らせた。
響さんも少しだけ居心地悪そうにしている。
それでも、間に清水さんがいるからか、開き直ったように箸を手にした。
「あれ。萌ちゃん、食事中も仕事?」
私が広げていた書類を目にして、清水さんが首を傾げる。
「あ……はい」
誤魔化すように返事をして、なんとなく書類を片付けた。
混雑のピークを過ぎた社食で、企画の日程を考えながら箸を握っていた私に、そんな声が掛けられた。
どうぞ、と言いながらなんとなく顔を上げると、私の正面の椅子を引いて座る清水さんの姿が目に入った。
私の視線に気づいて、清水さんはニッコリ笑う。
そして、大きく手を伸ばして、お~い!!と声を張り上げた。
つられてその方向に目を向けて、私はギョッと目を丸くした。
「倉西、こっち!」
清水さんの大声に気付いて、トレーを持った響さんがこっちに向かって来る。
そして、少し手前で私の姿を目にして、一瞬足を止めた。
「萌?」
「ほら、何してんだよ。早く食って戻らないと」
「……ああ」
明るく手招きする清水さんに響さんは少しだけ息を吐いて、再びこっちに向かって来た。
そして、清水さんの隣に座る。
響さんがその身に受けていた注目が、伝播するように私にも向けられる。
さっきまで気にならなかったのに、一気にいろんな視線を感じて、私は肩を強張らせた。
響さんも少しだけ居心地悪そうにしている。
それでも、間に清水さんがいるからか、開き直ったように箸を手にした。
「あれ。萌ちゃん、食事中も仕事?」
私が広げていた書類を目にして、清水さんが首を傾げる。
「あ……はい」
誤魔化すように返事をして、なんとなく書類を片付けた。