ウェディングロマンス~誓いのキスはふたりきりで~
そんなやり取りを聞いて、響さんが眉間に皺を寄せて顔を上げた。
「……おい、清水。なんでお前が萌を名前で呼ぶんだよ」
そう言われてみれば、この間会った時も清水さんには名前で呼ばれたっけ。
初めて会った時は『沢木さん』だったはずなのに……と思いながら顔を上げると、清水さんは相変わらず飄々とした目で私を見つめた。
「別にいいじゃん。今みたいな状況で、呼び分けるのにちょうどいいだろ」
そんなもんか、と思いながら、私は肩を竦めた。
響さんは眉を寄せたままで、何も言わずに茶碗を手に取った。
仲が悪いのかな、と思ってたのに、一緒に社食に来る辺り、そうでもないのかな?と首を傾げた。
私の向かい側で二人が交わす会話は極普通で、同期、同僚以外の何ものでもないように感じる。
「……で、萌ちゃん。食事中に仕事なんて、なんか大変なの?」
二人の様子を窺っていた私に、清水さんが真っ直ぐ目を向けて来る。
あ、と一言呟きながら、私は手元の書類に目を遣って、思い切って響さんに声を掛けた。
「あの。さっき、響さんにもメール送ったんですけど」
「何? ラブラブメール?」
「ち、違いますっ」
話の腰を清水さんに折られて思わず声を上げると、響さんが静かに清水さんの頭をペシッと叩いた。
「お前は黙ってろ。……俺、午前中ずっと外出してたから見てないけど、何? 急ぎ?」
響さんはご飯を口に運びながら、チラッと私に目を向けてくれる。
「……おい、清水。なんでお前が萌を名前で呼ぶんだよ」
そう言われてみれば、この間会った時も清水さんには名前で呼ばれたっけ。
初めて会った時は『沢木さん』だったはずなのに……と思いながら顔を上げると、清水さんは相変わらず飄々とした目で私を見つめた。
「別にいいじゃん。今みたいな状況で、呼び分けるのにちょうどいいだろ」
そんなもんか、と思いながら、私は肩を竦めた。
響さんは眉を寄せたままで、何も言わずに茶碗を手に取った。
仲が悪いのかな、と思ってたのに、一緒に社食に来る辺り、そうでもないのかな?と首を傾げた。
私の向かい側で二人が交わす会話は極普通で、同期、同僚以外の何ものでもないように感じる。
「……で、萌ちゃん。食事中に仕事なんて、なんか大変なの?」
二人の様子を窺っていた私に、清水さんが真っ直ぐ目を向けて来る。
あ、と一言呟きながら、私は手元の書類に目を遣って、思い切って響さんに声を掛けた。
「あの。さっき、響さんにもメール送ったんですけど」
「何? ラブラブメール?」
「ち、違いますっ」
話の腰を清水さんに折られて思わず声を上げると、響さんが静かに清水さんの頭をペシッと叩いた。
「お前は黙ってろ。……俺、午前中ずっと外出してたから見てないけど、何? 急ぎ?」
響さんはご飯を口に運びながら、チラッと私に目を向けてくれる。