幼なじみ以上恋人未満【完】
振り返ると着ていた服を脱ぎ始める美緒。
「おい、やめろよ」
「いえっ。先輩となら私…」
「俺は今日そんなつもりで家に呼んだんじゃねーよ」
「先輩…今までは色んな人と遊んできたんでしょ!?だったら私とも…」
下着姿になった美緒を目の前にしても、何も感じない俺。
今までだったらそんなことなかった。
きっと目の前の女が下着姿でいたらすぐに食ってたかもしれない。
だけど今は違う。
俺が本当に抱きたい女は…
「マジで…服着ろよ。お前に恥じかかせたくない」
美緒が脱いだ服を拾って渡そうとしたが、それを受け取ろうとはしない。
「じゃあ俺リビングにいるから、お前は着替えろ」
ドアノブに手をかけたとき、後ろから腕を引っ張られてベッドに押し倒された。