ラブレッスン
ＬＥＳＳＯＮ １

メガネと髪型

いつまでもサボってる訳にもいかないと戻ったけれど。





『遠藤さんメガネどうしたの？朝はかけてなかった？』





メガネをかけてない私に気づいて声をかけてきたのは、相田部長だった。






相田部長が声をかけてくるまで誰も気づかないでいたのに。





私相手にもちょっとした変化に相田部長は気づいてくれる。





でも出来れば今は気付いて欲しくなかった。






「ちょっと壊れてしまって…。」






そんな理由に頷いて外出した相田部長。






私の話なんて興味もなかったんだと判断して寂しくなった。





ほんの少し前までは声をかけてくれれば嬉しかったはずなのに。





部下を気にかけてくれる相田部長って私の理想がなくなったせい？






『本当だ〜。何か違うと思ったらメガネかけてなかったんですね〜。』





ふにゃっとした話し方の割に大きな声の沢木さんのせいで


一斉に同僚たちが私を見てきた。





それでも、皆たいして興味もなさそうに、すぐに視線は逸らされる事に安心してた。






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表紙・目次

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