麻美ちゃんと女好き王子


高瀬先輩はそう言うと、凄く優しく…だけどはにかむように笑顔を浮かべた。


…高瀬先輩…


一方、そう言われたあたしは、思わぬうれしい言葉に少しだけ固まってしまう。

だって、あんなに先輩を困らせたり、ぎこちなくしてしまったのに。

「また二人で来よう」なんて言ってくれたんだ。


あたしはその言葉を聞くと、先輩がまた窓の外を見ているうちに、こっそり麻也くんに電話をかけた。



今だ。


告白するなら、今しかない。




そう思うと、さっきまでただでさえドキドキしていた心臓が、また更にうるさくなる。

麻也くんにかけた電話は、わりとすぐに“通話中”と表示されて。


あたしはそれを確認すると、高瀬先輩に言った。



「っ…先輩」

「うん?」


「あの、あたし…



高瀬先輩のことが好きです!」




「…え」



あたしが勇気を出してそう言うと、高瀬先輩はびっくりしたように固まってしまう。

あたしがまさか告白をするなんて、思わなかったんだろう。

窓の外に目をやっていた先輩は、あたしの突然すぎる告白に、またあたしの方を振り向いた。


…でも、いざ自分の気持ちは伝えたものの、高瀬先輩はまだ何も言わない。

だから…



「…よ、良ければ…あたしと、付き合って下さい」



あたしは少し震える声で、言葉を続けてそう言った。


…麻也くんは今頃、この告白をちゃんと聞いてくれているだろうか。


そう思っていたら…

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