何それ、ずるすぎでしょ?
「失礼しました…」



職員室のドアを閉める。



ふと、窓の外を見ると辺りが暗くなっていた。



早く帰らなきゃ!



急ぎ足で下駄箱に向かうと、人影があった。



不気味だよ…



恐る恐る近づいてみると、そこにいたのは大友君だった。



「まだ、帰らないの?」



「……」



もう知らない!



下駄箱からローファを取り出して履き替える。



私が、歩きだしたら大友君も歩きだした。


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