アイザワさんとアイザワさん
「あれ…?何だか美味しそうな匂いがしますけど……」
「今日は寒かっただろ?シチュー作っといたから一緒に食べよう。」
「やったー!」
シチューにハンバーグにオムライス。
子どもか!と言われそうだけど、この三つのメニューが私の大好物だ。
シチュー以外はファミレスのお世話になっていたこのメニューを料理が苦手だと話をしたら、樹さんはあっさりと作ってくれた。
「家は共働きだったし、離婚してからは母さんが忙しい時は自分たちでご飯作ってたからな。簡単なものしか作れないけど……そんなに喜んでもらえると作りがいがあるな。」
喜ぶ私に樹さんも嬉しそうに笑って……その笑顔に私はまたやられてしまった。
……唯ちゃん、やっぱり『恋』と『ときめき』は同じものだと思うんだけどなー。
仕事もできるし、料理もできる。勿論目の保養にもなる。私の彼氏はとても万能だと思う。
家も、両親共働きだったのに……
やっぱりおばあちゃんに色々と教わっておけば良かったなぁ……と思う。
彼氏の手料理をありがたく食べる女ってどうなんだろう……。