アイザワさんとアイザワさん

そう言い終わらないうちにギュッと抱き締められた。

「はぁ…初花にはかなわないな。」

かなわない?

「ありがとう…帰りを待ってて欲しいなんて『家族』みたいだな。こんな嬉しいプレゼントはじめてだよ。」


そっか。私は樹さんに恋人としてだけじゃなくて家族のような存在としてもそばにいて欲しいんだ。


そう思ったら私もなんだかとても嬉しくなってきた。私は、やっぱりこの人のことがとっても好きなんだと思う。


それでも『好きです』とそのまま口にするのは照れてしまう。可愛げがないかな…と思いながらもこんな事を話してみた。


「私の気持ち、紙袋いっぱいのチョコレートに…勝っちゃいました?」


そう笑って言いながら顔を上げると、


「何言ってんだよ。最初から勝負になんて、なんねぇって。」


そう言われてじっと見つめられた。
その熱っぽい視線を受けて、甘い予感に胸が高鳴っていく。きっと私も…同じ目をしているはずだ。


ゆっくりと樹さんの顔が近づいてきて、軽く口唇が触れる。そのままぐっと頭を引き寄せられて深く口唇を重ねられた。








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