病院嫌い〈2〉
*5*

彩夏 side




それから私は何日か念のために入院をして、無事に家に帰れた






そして、育児に終われる毎日…







仕事と育児の両立は大変で、できるだけ休みを取っているけど、二人とも仕事の日は春樹の実家に夏帆を預けている







『ぎゃあああ………』







……………どうしよう






夏帆、泣き止まないよ……






今は、夜中の2時で……






夜泣きをしている夏帆を抱っこしている






『彩夏……大丈夫か…?
俺が寝かせるから彩夏は先に寝て』






『私は……大丈夫だから……』






正直体力の限界で、ふらふらするけど春樹だけに夏帆を任せて先に寝ることなんてできないよ………




そう思っていても、自然とあくびが出てしまう





『俺に気なんか使うな
俺は彩夏が大切だから無理なんかさせられないよ。』





そう言って夏帆を抱くのを変わってくれて、優しく微笑む春樹





最近は忙しくて抱きあったりキスをしたりすることは減ったけど、春樹の優しさは十分すぎるほどに感じる





『ありがと……』





そう言ってから寝室のベッドに入り込んで眠ってしまう





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