体から堕ちる恋――それは、愛か否か、
東京校に移れば必然的に東京校でのイベントを手伝うことになるので、百合は抽選になることはないのだが、それを知らない敦子は丸い目でちらっと百合を見て、
「じゃあ……私が頼んであげましょうか?」
と言った。
百合は濃い緑の大きなユリの葉を、花鋏でパチン、パチンと切り落としていた手を止めて、
「頼むって、誰に頼むんですか?」
と、訝るような目で敦子に尋ねた。
「生美さんにお兄さんがいらっしゃるじゃないですか」
「優さんですか?」
まさか優と敦子が知り合いなのか。百合はますます怪訝な顔になった。
「この間、ニュースに出ていましたよね。百合さん、見ました?」
「ええ、まあ……」
「優さんもハンサムで、イケメン兄弟ですよねえ」
話がそれる。おばさん特有の悪癖だ。
「じゃあ……私が頼んであげましょうか?」
と言った。
百合は濃い緑の大きなユリの葉を、花鋏でパチン、パチンと切り落としていた手を止めて、
「頼むって、誰に頼むんですか?」
と、訝るような目で敦子に尋ねた。
「生美さんにお兄さんがいらっしゃるじゃないですか」
「優さんですか?」
まさか優と敦子が知り合いなのか。百合はますます怪訝な顔になった。
「この間、ニュースに出ていましたよね。百合さん、見ました?」
「ええ、まあ……」
「優さんもハンサムで、イケメン兄弟ですよねえ」
話がそれる。おばさん特有の悪癖だ。