体から堕ちる恋――それは、愛か否か、
「うるさいよ、沖田優」と言い返したものの、水に流され、ほぼすっぴんになった無防備な肌で太陽に立ち向かうのは確かに危険だ。

そう思考を立て直して立ち上がった美弥だが、その瞬間、飛び跳ねた。

焼けた石が熱つぎて足を付けられない。

「やばい、熱い。これじゃ歩けない」と、ぴょんぴょんぴょんぴょん飛び跳ねる。

「ビーサンは?」

「泳ぐのにじゃまだから脱ぎ捨てた」と言う間も、飛び跳ね続ける。

「しょうがないなあ、おぶってやるよ」と、優が背中を出した。

「いいよ」と、美弥はとりあえず辞退したが、足の熱さに耐えきれずにやっぱり優の背中に飛び乗った。

「わあ、沖田君優しい!」と由美が言うと、「乗る?」と沼田が背中を向けた。

「乗る、乗る」と、由美もぴょんと沼田の背中に飛び乗った。

けれど沼田はとたんに膝から崩れ落ち、「重すぎ」と声に出してしまって由美に蹴られた。
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