囚われロマンス~ツンデレ同期は一途な愛を隠せない~
「深月に対しては、いつもの感じとは違う気はしたけど……そんな一時の感情で深月を傷つけたくなかったし、だからといって拒絶もしたくなかったから、告白をはぐらかした。
今考えてみると、拒絶して深月を遠ざけたくない、俺に繋ぎとめておきたいっていう、計算が働いてたのかもしれない」
自嘲するように目を細めた及川が、くしゃっと髪に指を差しこんでかきあげる。
そんな様子をじっと眺めていると。私の視線に気付いた及川がふっと笑った。
まるで、〝まいった〟とでも聞こえてきそうな笑みに、ドキッと胸が跳ねる。
「でもさ、俺、あれからずっと考えてるけど、深月に告白されそうになってからもやっぱりおまえの事好きだし」
一瞬、時間が止まった気がした。
だって……及川、今、好きって……。
信じられない思いで見つめる先で、及川が続ける。
「深月が俺を好きって言った時点で、もうゲーム性なんてなくなってるのに……今もまだ全然好きだし。
深月が他の男と寝たかもって考えただけで頭に血上るし、それなのに俺はダメなのかよって思ったら暴走するくらいイラついた」
トクトク、なんて騒ぎじゃない。
ドキンドキンっていちいち大きくこれでもかってほど跳ねる胸に、身体まで震えそうだった。
及川が、急にこんな事言い出すから……急に、手なんか握るから。
「小田から頼まれたアドレスだって、渡したら深月はそいつと連絡とりあって会ったりすんのかなって考えたら結局渡せないし」