その唇に魔法をかけて、
「もしもし?」
『美貴ー! 久しぶり~ってこの前一緒に旅行に行ったっけか、あはは』
電話の向こうの有紗の声は飛び跳ねるように明るかった。相変わらずの有紗に思わずふっと頬を緩めてしまう。久しぶりに友人からかかってきた電話に、懐かしささえ覚える。
『この前の週末、彼氏と一緒にグランドシャルムに泊まったんだよねぇ、美貴が働いてるかと思ってさ、そしたらいないんだもん、ちょっと心配して電話しちゃったよ、休みだったの?』
有紗もまた大手企業の社長令嬢だった。似たような環境で育ってきたもの同士として、美貴は有紗とは特に仲良くしていた。そして、そのカレシというのも外資系企業の御曹司で、学生時代によく有紗を車で迎えに来ていたりしていたのを何度か見かけたことがあった。
「うん、実はね……」
美貴は卒業旅行から帰ってきて、一体自分の身に何が起きたのかを有紗にぽつぽつと話し始めた――。
『美貴ー! 久しぶり~ってこの前一緒に旅行に行ったっけか、あはは』
電話の向こうの有紗の声は飛び跳ねるように明るかった。相変わらずの有紗に思わずふっと頬を緩めてしまう。久しぶりに友人からかかってきた電話に、懐かしささえ覚える。
『この前の週末、彼氏と一緒にグランドシャルムに泊まったんだよねぇ、美貴が働いてるかと思ってさ、そしたらいないんだもん、ちょっと心配して電話しちゃったよ、休みだったの?』
有紗もまた大手企業の社長令嬢だった。似たような環境で育ってきたもの同士として、美貴は有紗とは特に仲良くしていた。そして、そのカレシというのも外資系企業の御曹司で、学生時代によく有紗を車で迎えに来ていたりしていたのを何度か見かけたことがあった。
「うん、実はね……」
美貴は卒業旅行から帰ってきて、一体自分の身に何が起きたのかを有紗にぽつぽつと話し始めた――。