大っ嫌いだ、ばかやろう!-最強ヤンキーの不器用な溺愛-
あたしの言葉に、龍生が

「あぁ!? なんだと!?」

と怒鳴り返してきた。



185センチ近くありそうな身長で目の前に立たれて、しかもきつい眼光で見下ろされると、迫力が半端ない。



幼稚園で初めて出会ったときの威圧感を思い出し、あたしは思わず後ずさった。




「てめぇ、鞠奈………!

おまえ、相変わらず生意気だな!」



「だっ、だったら何よ!」



「てめー、忘れたのか!?」




龍生は一歩踏み出し、さらに居丈高に挑みかかってくる。




「わっ、忘れたって、何を………」



「おめーはなぁ、俺の」



「は?」




びくびくしながら首を傾げていると、龍生はにやりと笑い、あたしに向かって人差し指を突き出してきた。



そして、あたりに響き渡るような大声で、高らかに宣言する。






「…………鞠奈! お前は、


今でも俺の子分だ!!」




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