嘘つきシンデレラガールと二人の偽王子!?
唇に指が這わされてなぞられると、そのまま引き寄せられた。
ちょっぴり強引に奪われた唇に、思わず目を閉じる暇さえなかった。
啄むように重なった唇が離れ時、紡さんの唇に私のルージュが薄くだけど付いてしまっていて恥ずかしくなる。
「ずっと此処にキスをしたかったんです、緩奈」
「そ、そんなの全然分からなかった」
「君ほどじゃありませんよ。新を選んだら――どうやって奪ってやろうかって腸が煮えくりかえっていましたから」
「そんな事を笑顔で言わないでくださいよ」
そんな事言ったって、どうせ兄弟で信頼し合って分かりあってるんだから――私が口出す事は何もないくせに。
「じゃあ、行動で表しましょうか、緩奈」
「うっ」
「そのルージュが全部消えてしまうまで、何度も何度でも、ね」
椅子が二人分の重さで軋む中、キスだけで蕩けた私はそのまま紡さんの腕の中に捕われてしまった。
落としたものごと、全て貴方にアゲルから、だから、もっと教えて欲しい。
そう思って私も、恐る恐る、たどたどしく背中に手を回して甘い口づけを強請った。