生贄投票
みんなに頼んだ環奈は、自分のをタップする為に、自宅に帰ることにした。


教室を出たところで、新担任の藤本利勝に出くわす。


「おい、どこに行くんだ?」


「すみません。気分がすぐれないので早退します」


「ちょ」


藤本が呼び止めようとしたけど、すでに環奈は駆け出していた。


どうせこのクラスの者たちは、自分の言うことなど聞く耳を持ってくれていないのだ。

揉めるのも面倒くさい。


そう思ってドアを開けた瞬間、今度は男子生徒が飛び出してきてぶつかり、藤本は後ろに転んだ。


「おい!」


文句を言った藤本に振り返りもせず、男子生徒は階段のほうに走っていった。
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