生贄投票
夕方になって母が帰って来る頃、孝史が大欠伸でリビングに顔を出す。


「眠れた?」


「うん。大爆睡しちゃった。代わろうか?」


「うん。そうね。お願い」


環奈は弟に託すと、いったん着替えをする為に自分の部屋に向かった。

懇願回数は、ようやく20万回を越えたところである。

このペースで果たして間に合うのかどうかも分からないけど、でもやり続けるしかない。


絶対死んでなるものか!

そう思った瞬間、ふと柴田康介の顔が浮かんだ。
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