生贄投票
うちに帰ると、孝史が嬉しそうな顔をする。


「ただいま」


「お帰りお姉ちゃん」


「代わるから少し寝て」


「ああ、うん。有り難う」


アタシのことなのに、お礼を言ってくれるのが嬉しかった。


「で、どうだった?」


「うん。一応みんなに頭を下げてお願いはしたけど……」


「じゃあみんなのことは、今夜の進捗状況を見てから、対策を立てよう。俺たちはとりあえずこれを減らさなきゃ」


「そうね」


「じゃあ俺、昼まで寝るね」


「うん。ずっとやっててくれて有り難う」


「何言ってんだよ。当然だろ」


そう言って微笑んだ弟が、とても頼もしかった。
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