生贄投票
「もしもし……」


おそるおそる電話に出る。


『もしもし、わたくし中央警察署捜査一課の福田と申しますが、そちらは入山環奈さんのご自宅で間違いありませんか?』


警察から電話……。いったい何があったのか?


「はい。あの、姉が何か?」


『アナタは弟さんですか? え~~とご両親はいらっしゃいませんか?』


孝史の心臓がドキドキと動悸を打ち始めた。
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