生贄投票
日曜日になって、明里は父親に携帯電話ショップに連れて行ってもらい、契約を解除したうえで、他社で新規の契約をした。


これで家族間の割引がなくなってしまったから、母に家計の負担をかけてしまう。


それも心苦しいけど、それでも明里は今の状況から逃げ出したくてたまらないのだ。


そうでなければ、きっと頭がおかしくなってしまう。


今の電話番号は、生贄投票を送りつけてくる相手にバレているから、

明里は携帯電話番号ポータビリティを使用せずに、新しい電話番号を取得した。


これでもう、あの画面は現れないはずである。

そう思ったら、明里は二週間ぶりに晴れ晴れとした気分になった。
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