生贄投票
「お母さんお願い! お年玉をもらったら、それで返すから」


明里もすぐに頭を下げる。


「はぁ……仕方ないわね。いい、ちゃんと勉強もするのよ」


「え? ああ、うん」


「成績が下がったら、絶対に許さないからね」


「うん」


「じゃあ今度の日曜日に携帯ショップに行きましょう」


志穂は渋々承知した。


「お母さん有り難う」


明里は嬉しくなって涙ぐむ。


「ちょっと~。もぅ大袈裟ねぇ」


志穂は呆れたように娘を見た。
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