生贄投票
「えっ?」


修太はもう一度読み返す。


『自薦立候補の為、今週は懇願場は閉鎖』



懇願場の閉鎖……。


それはつまり、許しを請う為のタップを受け付けていないのだから、ボットの設置が意味をなさないということである。


修太の脳裏に、岩田華音と高橋明里の顔が浮かんだ。


二人とも特に親しくしているわけではないが、やはり何とかしてやりたい。


だけど……こればっかりはどうしてやることも出来ないのだ。


修太はスマートホンを置くと、そのまま床に寝転がった。
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