生贄投票
「嘘! 嘘よ!」


華音より先に、明里が声を上げた。


「おい、何なんだ?」


先々週に続き、この時間に女子生徒が大声を上げたものだから、桜井はまたかと思った。


「こんなのどうすれば良いのよ!」


明里はほとんど半狂乱で叫ぶ。


「明里!」


茂木栞がすぐに明里のもとに駆け寄った。


「嘘だよ……」


華音もスマートホンの画面を読み直して呟いた。


懇願場は閉鎖。


つまり……助かる方法がないのだ。


死にたくない……。


華音はスマートホンをそのまま机の中に突っ込んだ。
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