生贄投票
学校の校門が見えてきたところで、クラスメイトの今治美奈都が歩いているのに気がついた。


美奈都はいつも武藤亜夢と大島涼子とツルんでいる。


もちろん涼花とも仲は良かったけど、先週のあの事件以降は疎遠にされていた。


向こうもこっちに気がついたようで、絶対に視線を逸らされると思ったのに、何とこっちに向かって微笑みながら、早足で向かってきた。


「おはよう涼花」


「ぉ、おはよう」


クラスメイトと挨拶をする。今まで当たり前だった他愛もないことで、涼花は何だか胸が熱くなって泣きそうになってしまった。
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