生贄投票
涼子を先頭に二階の涼子の部屋に向かう。


もちろんこのときも、ずっとタップは続けられていた。


「ごめんちょっと着替えていい?」


「うん。じゃあ代わるよ」


美奈都は涼子からスマートホンを受け取ると、すぐにタップを始めた。


こんな時間から、涼子の家に三人で集まるのは、夏休み以来である。


こんな状況ではあるが、美奈都はそれに関しては何だか楽しかった。


生贄投票のことと、死んだクラスメイトたちのことを話すのは、何となく気がひける。

それはおそらく、亜夢も涼子も同じらしく、三人とも口に出さなかった。
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