生贄投票
読み終わった美奈都の手が震える。


(嘘だ。嘘、嘘、嘘……)


脳裏に涼子の笑顔が浮かんだ。


特に印象的な八重歯が見える涼子の笑顔。


(涼子が死んだ? 嘘だよ……)


ずっと仲良しで、大好きだった。数日前に一緒にお風呂に入ったときのことが思い起こされる。


美奈都の目から涙が零れた。


こんなことになるのなら、あんな提案しなきゃよかったのだ。


「ぅ、ぅ、ぅう、ううう」


胸に熱いものが込み上げて、美奈都は泣き崩れた。
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