生贄投票
しばらく泣き続けた美奈都は、少し落ち着いたところで、スマートホンを拾い上げた。


もう一度文章を確認してみる。


『神に対して本気で許しを請うものであり、第三者に任せて手を抜くものでは決してなく、神がこれを許すことはない』


つまり今後は、タップを誰かに代わってもらえないし、当然ボットも使えないということである。


これは事実上、生贄に選ばれた段階で死ぬのに等しいことになるのだ。


さらには、美奈都の考えた作戦である、同票でも誰か一人が選ばれるようになってしまった。


こうなると、後は最後の一人になるまで、投票し続けるしかない。


美奈都は親友の死と、今後の投票に対する絶望感で、苦しくてたまらなかった。
< 446 / 827 >

この作品をシェア

pagetop