生贄投票
生徒たちが学校を出てしまってから数時間後、マスコミが大挙押しかけて、静かな町がまた大騒ぎになる。


夕方に臨時の保護者会が開催され、その席で二年C組の生徒たちが『生贄投票』という謎のイベントに振り回されていることが明かされた。


さすがにそれに触れずに、この数週間の間に多数の生徒が死んだことの説明は難しいと、学校側が判断したのである。


もちろん初めてその名前を聞く保護者たちにとっては、そんなくだらないことで殺し合いになったのかと思う者も多く、

本気で『生贄投票』というものを深く解析しようと言い出す者は現れなかった。


この日も『生贄投票』についての対処であるとか、今後の経過についても、何も決めることのないまま、

各自の子供たちへの心のケアに努めるといった内容のみで、臨時保護者会は終了した。


そして翌日も臨時休校となった為、それぞれ自宅で過ごしていると、正午になってスマートホンの画面が変わる。
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