生贄投票
最初に投票画面を見たときに、確かに自分の名前はなかった。でもそれは、自分には投票出来ないように、名前がないのだと美奈都は思っていたのだ。


そしてそれは、全員がそうなんだと思っていたのだ。


「オマエって何なんだよ? 何でオマエだけ名前が無いんだよ?」


「知らない……そんなの分からないよ」


「オマエなんじゃねぇの? 生贄投票をやらせてるのは?」


「え? そ、そんなこと出来るわけないじゃん」


美奈都はあまりにも突拍子もないことに、心臓が破裂しそうなほどドキドキして苦しくなった。


「でもよぉ、みんな同票にしようとか、昨日だって逮捕されたら自薦立候補になるからとか言って、巧妙に俺たちをコントロールしてたんじゃねぇのかよ」


将也が続ける。


「何言ってるんだよ! 今治がそんなことするわけないだろ」


玉森修太が割って入ってきた。
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