生贄投票
「涼花……」


「ミナト、アタシまだ死にたくないよ。まだまだ生きていたい。将来やりたいことだってあるのに」


涼花が美奈都に向かって、初めて見せた弱音を吐いた瞬間だった。


「涼花」


美奈都が涼花を抱きしめる。


「ミナト……」


「タマ子が死んで涼花まで死んじゃったら、私も生きていたくないよ」


「でも、ミナトは生贄に選ばれないじゃん」


「投票しないよ。自薦立候補する」


美奈都が言った言葉に、涼花は驚いた。
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