生贄投票
「私たちに唯一の希望があるとすれば、生贄投票が二年C組にだけ課されている場合よね」


栞が二人の顔を交互に見る。


「えっ、どういうこと?」


真紀は意味が分からなくて聞き返した。


「ようするに、三年生になったら生き残れるっていう意味だよ」


「ああ、そういうことか。進級すれば、二年C組じゃなくなるから助かるっていうことね?」


真紀が確認の質問をする。


「うん。そう」


「でもそうなるとは限らないと思うけど」


早苗が横やりを入れた。


「だから唯一の希望があるとすればって言ってるじゃん」


栞が睨む。


「ごめん」


早苗はすぐに謝った。
< 666 / 827 >

この作品をシェア

pagetop