生贄投票
30分ほどして、俊明が美奈都の家に来た。


「クドちゃんが警察に連絡して、今警察がアイツらの行方を追ってるから、捕まるのも時間の問題だろう」


「そうか、なら良かった」


「今日は俺が家まで送っていくから」


「おっ、それはやっぱりアタシに惚れてるからだな」


「オマエなぁ、良くこんな状況で冗談が言えるな」


「冗談でも言ってないと、怖くてたまらないんだよ」


涼花が差し出した手が、プルプルと震えている。


「何だよ。意外と女の子らしいんじゃねぇか」


「意外って何だよ。思い切り女の子だろ」


涼花はいつもの冗談ぽくではなく、真顔で言った。
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