生贄投票
夕方になって美奈都の家族が帰って来たので、俊明が涼花を送ることになり、美奈都の家を後にする。


「今治、夜中に襲撃してくる可能性もあるから、気をつけろ。一応警察官が頻繁に見回りに来てくれることになってるからな」


「うん分かった。山岡くんも涼花のことよろしくね」


「ああ、コイツのことは命に代えても守ってみせるから、安心しろ」


「へぇ~~」


「何だよ?」


「私もそんな風に言われてみたいなぁ~~」


美奈都がニヤニヤする。


「ちょ、そんなんじゃねぇよ」


「はいはい」


「いやいや、待て。俺は田野のことなんか全然何とも思ってないぞ」


「いいから早く、送ってあげてね」


「ああ、うん」


俊明は渋々返事をすると、靴をはいて外に出た。
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