生贄投票
追われて逃げていた大祐が、そのまま車道に飛び出す。


けたたましいクラクションと共に、急ブレーキの音。


大祐の身体は宙に舞い、道路に叩きつけられた。


それを目の当たりにした雄次郎は、パニックになりながらも必死で走り続けた。


おそらく大祐は生きてはいまい。これでこちらのチームは3人になってしまった。


ほとんど絶望的な状況である。


そう思いながらふと気がついた。そうではないということに……。


元1Bの者たちも自分たちも、とりあえずは四月まで生き残ることを目的としている。


そうなると後3回の投票を逃げ切ればいいということになり、つまりすでに武藤亜夢と朝倉大祐が死んでいるので、後1人殺せばいいということなのだ。


先ほど襲撃した山岡俊明が死んでいない可能性があるから、確実にする為には後一人殺さなければならない。
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