生贄投票
「え? あっ、そっか……」


確かにそうだ。美奈都は誰からも投票されなかったけれど、された者にとっては、した相手に腹が立つのは当たり前である。


「最初に岡本が、自分に入れたコースケとマサ坊にキレてさぁ、そこから殴り合いが始まっちゃって」



「えっ、マジで?」


「そんな感じで、クラスの中が揉め始めて、それでトドメはキックンだな」


「キックン?」


晃司の名前が出たから、美奈都は少しだけドキッとした。
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