愛の音〜ainone〜
泣きながら張り上げた声は部屋に響き渡る。
シクシク泣くわたしの声。
隼人の部屋にしっかり飾ってある
わたしのデザインした風鈴が優しく鳴り響いた。
そんな空間で黙っていた隼人が
やっと口を開いた。
「もういいよ……
由奈はいつも俺を疑う。
俺は由奈を不安にさせちゃう…
もっと安心できる男探せよ」
突然の予想もしていなかった
言葉に頭が真っ白になった。
いつもだったら、
わたしがどんなに疑っても
嫌な顔ひとつせず笑って許してくれていた。
"心配するなよ"って手を差し出してくれていた。
なのに……
"もう今までの隼人じゃないんだ"
涙は溢れるばかりで止まる気配がない。
「やっぱり他に好きな人できたんだね!!本当最低!」
素直に"一緒にいたい"
そう言えたら…
なのに強がって意地を張った。
「……もういいから…帰れよ…」
ため息と同時にはき出された
隼人の声は消えそうなくらい
小さく響き…
風鈴の音に背を向けて
アパートを出た。