あ い の う た <実話>
『うそうそ!高校生には手出さねーよ笑』


本気か冗談か、
さっきから全然わかんない。




その後シャワーを借りて、涼介さんの服を借りた。



…本当に彼女気分だ……





『…ねぇ?』




『…はい?』




『…宿泊料がわりに1こだけお願い聞いてよ』




『…え』




その瞬間、
スっと手を握られた



『…あのっ』




『何にもしないから…手つないで寝て…?』




そう告げた
涼介さんの顔が

凄くせつなくて


お母さんに甘えるこどもみたいで…




あたしは思わず、



コクリ、
頷いていた。





同じベッド。
二人手をつなぐ。




『俺…寂しいと死んじゃうの』


『…おやすみ』



涼介さんは眠りに就いた。




こんなセリフが
許されるのは
世界中でこの人一人だけ。



そう思った。






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