あ い の う た <実話>

と く べ つ

あたしは毎週末、欠かさずライブに通うようになっていた。


平日はライブに行く資金を貯めるためにコンビニでバイト。



ライブの為なら、働くことは全然苦じゃなかった。



むしろ、学校以外の時間を充実させることで、からっぽな学校生活の隙間を埋めようとしていたような気もする。



出勤率の高いあたしは重宝がられたし、それなりのやりがいも感じることができた。



ライブは、東京でやる時はもちろん、関東ならどこまでも足をのばすようになっていた。




沢山のライブに行けば行くほど、ライブ繋がりの友達もたくさんできた。




ライブに集まる子は、
学校や家族に不満があったり、悩みがあったり、そおゆう子が多かったから、



そおゆう意味で、分かち合えるものが多かった。



たまにしか会えない仲間だけど、本当に心から信頼できる仲間だと思えた。






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