青蒼の夜半に、闇色の鳥を
「乱暴な真似、してくれるわね」

 じんわりと響く痛みに片目を眇めながら、確かめるような足取りでシェイスが寝台を下りる。

 ぐらりと、足を付いた瞬間に地面が揺れた。

「盗み聞きをするような女に、払う敬意はありません」

 指先でまた引き出した小剣を弄びながら、ラザーが微笑む。

 余裕の笑み。

 屈辱感で吐き気がする。

「逢瀬の邪魔をしたことは、謝る。

 本当に悪かったわね。

 でも、それどころじゃなさそう」
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