青蒼の夜半に、闇色の鳥を
 じわじわと、自分の声に色がついていくのを感じながら

 ウルジャスは呟く。

 腹の底では名もなき感情が波打っている。

 僅かずつ、喉元まで迫り出そうとしている。

「だからいつか、俺があなたを呑み込む。

 跪かせてみせる」

 シェイスは、ゆるり、唇を綻ばせる。

 花が開くように無防備な笑みだった。

 細めた眸が、泣き出しそうにか弱く見えた。

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